アラミド繊維:メタ系・パラ系(Aramid)
スーパー繊維やハイテク繊維と呼ばれている繊維。
メタ系とパラ系に分類でき強度・軽量・非電導性・耐熱性・耐久性が優れている。
メタ系アラミド繊維を使用した製品は消防服、軍服、航空宇宙、自動車など高い安全性が求められる環境で使用されることが多い。
弊社は、メタ系アラミド繊維のコーネックスやノーメックスを使用しコードやスリーブを製造し冷蔵庫・エアコン・産業用ロボット・車などの一部として使用されています。
また、パラ系アラミド繊維ケブラーの使用実績もございます。
※コーネックスは帝人株式会社、ノーメックス、ケブラーはデュポン株式会社が商標を登録をしています。
フッ素繊維(PTFE)
フライパンに使用されるフッ素加工のフッ素を繊維にしたもの。
小長谷製紐所で扱ったことのあるフッ素繊維は、耐熱性・耐役品性・低摩耗性・絶縁性に優れたフッ素樹脂です。
綿(cotton)
綿糸は自然の綿繊維から作られる糸で、その特徴は多岐にわたります。まず、吸湿性があり、湿気を吸収することで肌に快適な感触をもたらします。通気性もあり、衣類や寝具などに適しています。柔軟でしなやかな性質を持ち、着心地が良いのも魅力の一つです。耐久性がありつつも、摩擦や引っ張りなどの外部の力にはやや弱い一面もあります。
また、発色性が高く、染色がしやすいため、鮮やかな色彩を表現できます。肌に優しい素材でもあります。取り扱いが容易で、丈夫な素材なので、洗濯や手入れが比較的簡単です。
近年は価格が高騰してきてはいるものの、天然繊維の中では安価で手に入りやすいため、広く世間に普及している繊維です。
さらに、綿は天然の植物繊維であり、持続可能な綿の生産が注目されています。最後に、綿糸はその多様な特性から、衣料品だけでなく寝具、タオル、家庭用品、医療用品など、さまざまな分野で広く活用されています。
シルケット(mercerization)
シルケット加工された綿糸。
加工前の綿糸よりも繊維表面の光の反射が向上し、絹に似た光沢がある綿糸。
綿糸をシルクに似せることからシルケットと呼ばれています。
通常の綿糸を製造するよりも工程が多く手間がかかっているため、綿糸よりも価格は高いが、その絹のような美しい見た目からアパレル関係で利用されることが多い糸です。
麻(Linen)
綿と同じ天然繊維。綿よりも吸水性が高く、通気性が優れている。
独特の触り心地「シャリ感」が特徴的。
綿同様、服飾資材として紐を使用することが多い。
綿より硬いため、毛羽立ちが多く製紐に手間がかかる。
ポリエステル(Polyester)
世界三大合成繊維の一つで石油を原料に作られる化学繊維。
ポリエステル繊維は非常に強い繊維で、濡れ摩擦に強く合成繊維の中でも比較的高い耐熱性を持っています。
しわの回復性にも優れており、形が崩れにくいです。さらに、長時間日光にさらされてもその強さはほとんど変わらない特長があります。
吸湿性が少ないため、洗濯しても伸び縮みせず、迅速に乾燥します。
また、熱可塑性があり、洗濯してもプリーツや折り目が取れにくい特性があります。
さらに、薬品に強く、虫やかびから害を受けにくい性質も兼ね備えています。
価格は比較的安価なことから幅広い産業で使用され、化学繊維の中では最も使用されている繊維です。
日本国内では、主に東レ株式会社、帝人株式会社、株式会社クラレが、ポリエステル糸の生産をしています。
弊社では、スパン糸・フィラメント糸両方使用実績があります。
アクリル(Acrylic)
世界三大合成繊維の一つで石油を原料に作られる化学繊維。
ウール(羊毛)を目標に作られ、保温性に優れている。
また、発色性や保湿性が高くシワになりにくいため、衣料品ではセーターや毛糸などに使用されることが多い。
暖かい見た目だが静電気や毛玉が発生しやすいのが弱点。
ナイロン(Nylon)
世界三大合成繊維の一つで、デュポン社が工業生産した世界初の合成繊維。
生産開始当初は石炭(現在は石油)、水、空気の分子がアミド結合(CONH)するため、ポリアミド繊維(Polyamide fiber)とも呼ばれる。ヨーロッパではナイロンよりも「ポリアミド」と呼ぶことが多い。
ナイロン6とナイロン66が主に使われている。ナイロンは絹(シルク)を目標に作られた繊維のため、艶・光沢が良く、肌触りも滑らかです。また、摩耗・摩擦・カビ・しわ・害虫に強く染色もしやすいことが特徴として挙げられる。これらの特徴から、衣料用・産業用幅広い分野で使用されいる繊維です。
ポリプロピレン(Polypropylene)
石油を原料に作られ、PPと略されて呼ばれることがある繊維。
比重が0.91と非常に軽く、水に浮く性質があり、水に濡れても強度は変わりにくい。
公定水分率が極めて低く、殆ど水を吸わない特性があります。そのため水に塗れた場合でも乾燥しやすい。
酸やアルカリにも耐性があり、腐食される心配が低く、虫害やカビにも影響されにくいため長期間使用しやすい。
ただし、熱にはやや弱く融点は約140℃です。高温の環境ではご注意が必要です。また、紫外線の影響を受けやすいため、屋外での使用時には紫外線対策が必要です。
化学繊維の中では染色がしやすく、色の種類が多いのも特徴の一つです。
ポリエチレン(Polyethylene)
石油を原料に作られる繊維で、引張・引裂・摩耗・薬品に強い繊維。吸湿性が低いことも特徴。
超高分子量ポリエチレン繊維もあり、パラ系アラミドに続くスーパー繊維とされています。
身近なものとして、ポリエチレンはレジ袋として使用されています。
超高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight Polyethylene)
UHMW-PEと略称される第2世代スーパー繊維。日本では東洋紡が「イザナス」のブランドとして販売している。
高強力、高弾性、比重が小さく水に浮く、耐摩耗性、耐疲労性、耐薬品性などにすぐれています。
ガラス(Glass)
シリカを50~80%含み、アルミナ、酸化カルシウムなどの組織からなる繊維。
長繊維(グラスファイバー)と短繊維(グラスウール)があり、耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性、引張強度、寸法安定性に優れている。使用する糸の種類にもよるが、毛羽立ちが多く発生する。同じ長さのポリエステル繊維製品よりも重いという特徴もある。
弊社では、電気絶縁材としてスリーブやコードを製造してます。
ビニロン(Vinylon)
ビニロンは「ポリビニルアルコール繊維(PVA)」とも呼ばれる国産第一号の合繊繊維。
京都大学の櫻田一郎教授らによって開発され、(株)クラレが1950年に世界で初めて工業化に成功しました。
ゴムやセメントとの接着性が良いことや耐候性・耐薬品性に優れ、繊維強度が高いことを特徴としています。
湿熱と染色の問題から衣料用としては直接ビニロンを使うことは少ないが、先述した特徴から産業用の分野で広く用いられています。
これらの繊維を組み合わせた「ノーメックス×ポリエステル」「コーネックス×ガラス」「綿×ポリプロピレン」等も製造しています。
ご興味がある方は「お電話」または「こちら」からご連絡をお願い致します。